2010-08-04 幻想散歩 探索・散策 良い天気だ。 縁側に寝転んで本を読んでいると、 だんだん字がぼやけてくる。 日差しは強いが風は爽やかだ。 読みかけの本を鞄に入れた。 暑い… 日陰が少ない。 家を出てきたことを後悔しかけたが、 せっかく出てきたんだし… 歩くのはやめにして、都電に乗る。 車内なら日差しを避けられるし、 開け放った窓から風が入る。 扇風機も回っている。 風が心地よい。 また本の文字がぼやける。 外を見るともなしに眺めていた。 風に吹かれた暖簾が まるで手招きしているようだ。 「いらっしゃい」 「酒、それと冷奴」