文吉日記

2019/01/13 ずっとほったらかしだった忍者ブログから引っ越してきました

幻想散歩

良い天気だ。

縁側に寝転んで本を読んでいると、
だんだん字がぼやけてくる。
日差しは強いが風は爽やかだ。

読みかけの本を鞄に入れた。




暑い…
日陰が少ない。

家を出てきたことを後悔しかけたが、
せっかく出てきたんだし…

歩くのはやめにして、都電に乗る。




車内なら日差しを避けられるし、
開け放った窓から風が入る。
扇風機も回っている。




風が心地よい。
また本の文字がぼやける。

外を見るともなしに眺めていた。
風に吹かれた暖簾が
まるで手招きしているようだ。


 





「いらっしゃい」

「酒、それと冷奴」



鍵屋の品書き