文吉日記

2019/01/13 ずっとほったらかしだった忍者ブログから引っ越してきました

練習

東八拳は、英語のようだ。

よく、アメリカ(など外国)から帰ってくると

「この次にはぜったい、もっと英語を勉強して
 もっと話ができるようになって、またアメリカに行きたい!」

と、おいらもその代表的な一人だが、
成田に帰って来た日本人の多くが思うという。

東八拳も、稽古に行って帰ってくると
「あぁ、次までにもっともっと練習して、
 今度こそ同じパターンでは負けないぞ!」

と、思う。
が、次回、やはりダメだ。

負けないぞ!どころか、
狐でも、庄屋でも、鉄砲でもなんでもない、
ダチョウ倶楽部だか、招き猫だか
何だかさっぱりわけのわからん、怪しいポーズを
兄さんに、姉さんに、師匠に向けて
バーンとぶちかましてしまうのだ。


アメリカのファストフードの店でドリンクのサイズを聞かれて

「ミドル」

と、
答えてしまうような恥ずかしさ、
と言えばわかるだろうか。

いやいや、違うよ、オイラじゃないぜ、
そういう人を見たことがあったのさ、
むかーし、むかし、とある観光地でなぁ…

店員 「コーラのサイズは?」
客   「?」
店員 「どのサイズにするんだい?」
客   「?」
店員 「コーラ、どれにする?」(コップを指差して)
客   「あー、ミ、ミドル」
店員 「?」
客   「ミドルゥ、ミドール」
店員 「???」

おいらぁせっかちなもんで、じれったくなっちまってつい、
「彼女は ”ミディアム” って言いたいんだろう」って、
後ろから、店のマッチョな兄さんに言ってしまった。
そしたらナイスなミドルの姉ちゃんが振り向いて、
「さんきゅ―、さんきゅー」って言って、ペコペコお辞儀した。

その人はずっと、Mサイズのことをミディアムではなく、
ミドルだと思っていたのかな。
めでたさも中くらいなりおらが旅ってか。

まぁ、そんな話はどうでもいいんだけんど。

東八拳の稽古に行くと、皆さんが
まるで、英語をペラペラしゃべる人たちのように
スラスラと素早く東八拳の拳を繰り出すわけなんですよ。
するってぇと、
「え、あ、あの?今のは、なにとか?考えてる間もなく
 なんだ、ちょっと、あれ?また?なんでだ~!」
と、負け。
なぜかを考える間もなく、
次も負け。

うーむぅ、何かを覚えるというのは一朝一夕にはいかんものだ。



どこかに東八拳スクールはないかな。
(いえ、もちろん冗談です。)