文吉日記

2019/01/13 ずっとほったらかしだった忍者ブログから引っ越してきました

三味線のお稽古 其の一 つづき

 昨日は三味線の稽古初日だったので、
色々書くことはあったが草臥れて寝てしまたので続き…

駅には早めに付くように出かけ、
師匠のお宅には5分前に付いた。
あまり早いのもずうずうしい感じがするかと思い、
お宅から少し離れたところでもっていたお茶を飲んで
気持ちを落ち着け、3分前まで待って家の前に立った。

よしっ!
ピンポ~ン
………
ピンポ~ン
………
中から三味線の音が聞こえているのに
何の応答もない。

壊れてるのかな…
三味線の音が聞こえるってことは、
防音室とかじゃないってことだよね…
また間を置いて、何度かピンポンしてみるが
相変わらず応答はない。

大変だ、これでは遅刻になってしまう!

「ごめんください。」
大声で言ってみた。
「どうぞ、中へ入って来て下さい。」
え、やっぱり聞こえてたんだ?
「ここまでご自分で入っていただいて結構ですから。」
(ここというのは稽古する部屋のこと)

そうか!
ピンポンならして師匠を玄関まで出てこさせるというのは
失礼なことだったのだ!
ガーン…
知らなかった
でも、考えてみればそうだよね。

でも、先週初めて見学でお邪魔して、
今回初めて本格的に稽古に来た師匠のお宅だよ、
勝手に戸をあけて、玄関上がって、廊下を通って
部屋まで上がるとは考えもつかなかった。

しかし、これは大変失礼なことをしたんだなと思い、
「何度も何度もピンポンを鳴らして申し訳ありませんでした。」
と深く頭を下げお詫びした。
「いいんですよ、玄関まで入ってずっと待ってた方とか
いろんな方がいらっしゃいますから。」
と、やさしく仰って下さったが、
弟子入りをお願いした時とかに、
「稽古の時は部屋まで勝手に入ってくるように」
って、言われなかったよね?

なるほど、これがお稽古というものか…
などと感心しつつ、
初めての稽古が始まるのだった…

つづく